噴出す社会矛盾。青少年による悲しい殺傷事件の数々…
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 昨秋からTBS系列で『3年B組金八先生』の第8シリーズが放映されています。今シリーズのテーマは「問題親(もんだいおや)」だそう。それを反映して今シリーズでは、それまで1シリーズに少ししか登場しなかった問題親がたくさん登場しています(過干渉、放任、虐待、モンスターペアレント…)。 前置きが長くなりましたが、基本的に金八は、生徒を強く叱ることはそれ程ありません。それでも、要所では強く叱ることもあります。
憲太郎が引きこもった原因は、父親が野球の大好きな憲太郎の、高校のスポーツ入学オファーを勝手に断り、さらに父親が憲太郎に与えた大事な野球道具を処分してしまった事でした。それ以来、憲太郎は心を閉ざして自室に引きこもっているのでした。 憲太郎の父親は金融機関に勤めていましたが、高卒のために社内で肩身の狭い思いをしていました。そのトラウマ(心の傷)により父は、息子には同じ苦労をさせたくない! との思いから、息子の望む進路に実力を行使して反対したのでした。そんな父親は、いつも神経をピリピリ尖らせ、憲太郎が好きだった、川原で一緒にキャッチボールをしてくれた昔の父親ではなくなっていました。 息子の引きこもりが長引いたある日、憲太郎の父親が3年B組をたずねてきた。憲太郎の父は「自分は何が悪かったのだろうか。教えてください・・・」と、生徒達に尋ねました。事の経緯を話すと、生徒達は一斉に憲太郎の父親を非難しました。父親は「そうですね・・・」と、つき物が落ちたような顔になって、教室を後にしました。その後、父親は毎日、憲太郎の携帯電話へメールを送りました。しかし、憲太郎が父からのメールを読む事はありませんでした…。
お通夜が終わった夜、金八は憲太郎の部屋の前立ち、こう言いました。 「これが最後だ、よーく聞け。 (ここから語気を強める) その後、憲太郎はゆっくりと部屋から出てきて、父の亡骸に対面し、涙ながらに父に別れを述べました。 ある朝、晴れやかでどこか寂しげな顔で学校へ向かう健太郎の姿がありました。
金八が憲太郎に行った叱責は、事態を見定めて絶妙のタイミングで言わないと、かえって引きこもりに逆効果と思える内容です。 単純に抜き出すと、 これだけを見ると、引きこもりを更正させると自称して、テレビでも度々取り上げられているいる「名古屋の熱血おばちゃん」を思い起こしてしまいます。 でも、金八の憲太郎に対する叱責は、熱血おばちゃんのそれとは、言葉尻は似ていても、全く別物です。 金八は、今父親に会わせないと憲太郎が一生後悔すると思ったからこそ全身全霊で、敢えてこのきつい言葉を浴びせたのだと思います。このの金八の言葉は、シリーズ中最高とも思える非常に重たいものでした(社会や学校に向けたものではなく、傷付いた一人の生徒に向けた言葉としては)。 ひるがえって、「名古屋の熱血おばちゃん」のしている事ですが、説教の最悪なお手本です。「愛の鞭」の粗悪な偽物です。 さらに「名古屋の熱血おばちゃん」の怖い所は、親を講演会に招いて洗脳して、「愛の鞭」の粗悪な偽物を親に持たせてしまう事です。現に熱血おばさんの理論に洗脳された親が、引きこもっている女性に暴言を吐きながら、バケツの水を浴びせかけるシーンがテレビで放映されました(テレビのコメンテーターも絶句して、何やら訂正のコメントをしてましたが…)。 自分は子供に手を下さず、親を洗脳して子供をいたぶらせる。 もっとも、引きこもりの人を更正目的で入れている熱血おばちゃんの系列寮で、スタッフの暴力による死亡事件が起きたようですが、自明の理です。 PR |
はじめに・・・
「事件を起こすのはごく一部の人です」。不登校・引きこもり・ニートの当事者が事件を起こすたびにマスコミが騒ぎ、専門家はその火消しにまわる。でも火消しをすればするほど、不登校・引きこもり・ニート当事者の事件が強調される。
当事者は辛いんだから、大変なんだから、事件は起きて当たり前。その視点から始めないと、真実は見えないし、解決も支援も無いと思う。
学校(社会)・家庭・他人・自分全て駄目!!を経験した筆者がお送りします。
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