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噴出す社会矛盾。青少年による悲しい殺傷事件の数々…
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【事件の概要】
08年1月21日、警視庁田無署は、85歳の父親を虐待しているとして、西東京市の無職女性(43)を「高齢者虐待防止法違反」で現行犯逮捕した。

女性は父親と二人暮らしで、05年に大阪住む弟(40)から、地元の保健所に「姉が父親の面倒を見ない」と相談が寄せられた。

同18日昼、市職員や警察官が父親の無事を確認しようと自宅に立ち入り調査に訪れた際、女性は玄関ドアを開けず、「人権侵害だ。家に入るなら礼状を見せろ」などと叫んで抵抗した。いったんは職員らと話をしたが、「家の中には誰も入れない」と言って、玄関の鍵を閉めようとしたところを取り押さえられた。

父親は38度の熱があり、同市内の特養施設に保護されたが、肺の病気の疑いがあるという。女性宅では大量のごみが放置されており、近隣から苦情が出ていたという。


民放テレビの報道によれば、女性は日本人の父と、ヨーロッパ人の母との両親の間に生まれた1人っ子。
高校生の時に母と死別し、以後内気な性格になったという。
女性は数年前まで会社勤めをしていたが退職した。退職は父親の介護をするためではないかという話である。
父の具合が悪化するにつれ、一家は社会との交流を経っていき、女性はヒステリックな性格になっていったという。女性の怒声が近所住民により確認されている。
家の内外も荒れ果て、ゴミが敷地内に散乱し、いわゆる「ゴミ屋敷状態」となった家の模様が放映された。

◆読売新聞
「高齢者虐待防止法」違反で初逮捕、調査に抵抗の43歳女」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080121-OYT1T00381.htm

【事件へのコメント】
加害者の女性(43)は、父親と2人暮らしで、無職という事から、結果的に引きこもり・ニートの可能性が高いと考えられます。

引きこもり当事者の親子関係は悪い場合が多いです。引きこもりの本人が若いうちはイロイロな意味で行政や周囲の人間が放置できても、引きこもりの本人の年齢が上がれば同時に親の年齢も上がり、嫌悪な親子関係を引きずれば虐待事件に発展してしまうことも考えられます。
また親子関係が嫌悪でなかったとしても、物理的に子供が親を介護できない場合は、嫌でも虐待と言われる形に発展してしまうことも考えられます。
社会をあげて引きこもり支援に取り組まなければならないと思います。

今回の事件は、引きこもりの問題と、一般社会の介護の問題がミックスされたような印象を受けました。

この事件は「高齢者虐待防止法」違反の初の適用事例だそうですが、悪質な介護業者ではなく、このような社会から見捨てられたしまった家庭が悲劇の舞台になってしまった事にも、思い意味を感じます。

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はじめに・・・
「事件を起こすのはごく一部の人です」。不登校・引きこもり・ニートの当事者が事件を起こすたびにマスコミが騒ぎ、専門家はその火消しにまわる。でも火消しをすればするほど、不登校・引きこもり・ニート当事者の事件が強調される。
当事者は辛いんだから、大変なんだから、事件は起きて当たり前。その視点から始めないと、真実は見えないし、解決も支援も無いと思う。
学校(社会)・家庭・他人・自分全て駄目!!を経験した筆者がお送りします。

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