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噴出す社会矛盾。青少年による悲しい殺傷事件の数々…
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NHK総合テレビ『にっぽんの現場』
【お年寄りを虐待から守る】
■ 本放送:総合テレビ   1月24日 (木) 午後11:00 ~
■ 再放送:総合テレビ   1月30日 (水) 午前 2:30 ~ (火曜深夜) 

3年前の介護保険法の改正で全国3800か所に「地域包括支援センター」が設けられた。社会福祉士、保健師、ケアマネージャーなどが様々な相談を受け付けるいわばお年寄りの“よろず相談承り所”だ。深刻なケースや緊急度の高いケースでは家を訪れて解決を図っている。

番組の「現場」は、5人の職員が配置されたある支援センター。ここで最近増えているのが高齢者が虐待を受ける事例で、平成18年度には約50件の相談が寄せられた。お年寄り夫婦が仕事のない40代の息子に暴力を受けているというケースなど、とくに目立つのが同居している実の子供が親を虐待する“パラサイト虐待”だ。そこには高齢者を支える世代が疲弊したり社会的に厳しい状況に置かれたりしているという背景が見えてくる。解決のためには行政の各機関や医療機関が連携し、息の長い取り組みが必要だ。地域包括支援センターの日常に密着し、高齢者虐待の背景と解決に向けた手がかりを探る。
(引用元)
番組公式サイト
http://www.nhk.or.jp/nippon-genba/200801.html#0124

【コメント】
この番組を見ました。
おりしも、東京で引きこもり的な女性による父への虐待(介護放棄)が発覚して間もない日の放送でした。
http://futohiki.blog.shinobi.jp/Entry/13/

上記番組サイトの解説文で取り上げている40代の男性のほかにも数件、同様に高齢の親を虐待してしまう引きこもり・ニート的な30~40代の男女が取り上げられていました。なお、前述の40代の男性は、外に全く出られない「純粋の引きこもり」ではなく、正社員として働いていた会社が倒産してから日雇いの仕事をしていたようです。

虐待は、子供が親に金を無心して、親が金を渡さなかったときに起きているようです。それまでズルズルと子供のパラサイト生活が続いてしまい、親が何とかしなければと思い、その第一歩としてお金を渡さなかったときに、このような親に対する暴力が発生するようです。

しかし、子供が長年の引きこもりで、対人コミュニケーション能力が低く明らかに働けない場合や、中年以上の年齢で失業して、安定した再就職が見つからない場合、不憫なので我が子の面倒をみる、パラサイト(居候)を容認する場合が多いようです。

これは甘やかしでしょうか? ちがうと思います。
高度経済成長の頃ならともかく、今の時代に子供を外へ放り出せば、かなりの確率でネットカフェ難民やホームレスになります。それを分かっていて、子供を突き放せる親は、そんなにいないはずです。

「もう貴方の親としての役目は終わったのよ。これからは自分の事を考えなくちゃ」と支援センターの職員が、暴力を振るわれながらも成人した我が子をかばう老親を諭します。それは正論です。
しかし、今の社会状況を考えれば、子供を簡単に外へ放り出せない老親の心境も真っ当なものです。

「もう貴方の親としての役目は終わった」
のは、そのとおりです。
だからこそ、社会が引きこもりに対して、充分な支援をする必要があると思います。
支援がないから、老親が抱え込んでしまうのです。
「お前は子育てに失敗した。自己責任だ」などと、老親を突き放すのは間違っていると思います。
そんな思想は、単なるサディズムです。
例えば刑務所に入っていた人に対してさえ、服役後には社会復帰プログラムが用意されています。
なぜ、引きこもりに対しては、これほど支援体勢が無いのでしょうか?

この番組が取り上げた地域包括支援センターの方は、虐待に加担してしまった無職の30代男性に就職先の斡旋ができないかを検討していました。しかし、そのような就職斡旋の業務は地域包括支援センターの業務ではないため、それが支援のために有効な事であっても、簡単には実行出来ないという現実があることを、この番組は知らしめました。このような現実を見て、引きこもりへの支援はいまだ不十分で、改めて本格的な引きこもり支援の策が必要であると思いました。

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はじめに・・・
「事件を起こすのはごく一部の人です」。不登校・引きこもり・ニートの当事者が事件を起こすたびにマスコミが騒ぎ、専門家はその火消しにまわる。でも火消しをすればするほど、不登校・引きこもり・ニート当事者の事件が強調される。
当事者は辛いんだから、大変なんだから、事件は起きて当たり前。その視点から始めないと、真実は見えないし、解決も支援も無いと思う。
学校(社会)・家庭・他人・自分全て駄目!!を経験した筆者がお送りします。

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