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噴出す社会矛盾。青少年による悲しい殺傷事件の数々…
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【事件の概要】
08年1月14日、徳島市で37歳の無職長女が、家族3人を刺し、自らも刃物で自殺を図る無理心中事件が起きた。母親(64)と長男(30)が死亡し、次女(34)と長女は重症。次女は警察に「姉から切りつけられた」と話している。
家族は次女名義で借りたマンションで一緒に暮らしていた。
長女は2005年9月ごろから、精神科の医院に通院していたという。
民放テレビの報道によれば、長女は引きこもり状態で、家族は就職しない長女について悩んでいたという。
(参照元)
◆読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080115p301.htm
◆毎日新聞
徳島の家族4人殺傷:「姉が母弟も刺した」県警の事情聴取、重傷の次女が話す /徳島
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20080117ddlk36040516000c.html

【事件のコメント】
なんともやるせない事件です。
親が引きこもりの子供を殺す、あるいは引きこもりの子供が親を殺す…
という場合を通り越して、一家心中とは…。

>家族は就職しない長女について悩んでいた
家族が悩めば悩むほど、引きこもりの本人は追い詰められます。根拠がなくても、家族は「何とかなる」と明るく生きて、引きこもりの本人を追い詰めない方が良いと思います。明るく生きながら、解決策を探ってほしいと思います。

新聞によると、母親は知人に
「きょうだい3人とも独身。孫の顔が早く見たい」と話していたという。
こういう思想は、引きこもりにとって追い詰め・脅迫以外の何物でもないでしょう。悪気なく思っていたとしても。
こんな矛盾だらけの世の中に、子孫を残す事は本当に良い事、誇れる行為でしょうか? 親の世代が問題ある社会を作っておいて、その責任を丸投げして、子供に「子供を作るのは一人前の大人の証拠」的な論調で子供を追い詰めるのはナンセンスです。

>長女は2005年9月ごろから、精神科の医院に通院していた
ならば社会的引きこもりではないかもしれません。
それこそ病気という働けない「ちゃんとした」理由があるのですから、子供を無職、無職と追い詰めないでほしいと思います。心の病気は怠けだ、なんていう思考は論外です。

兄弟は全員独身だったとの事ですが、事件を起こした長女は年齢が兄弟の中で一番高く、一番年長なのに引きこもりで、人生では一番出遅れている自分への焦り、就職・自立、結婚・出産への期待の圧力を感じ、引きこもりでいる自分への焦りが高まったのではないでしょうか。
では、なぜ一人で自殺しなかったのかといえば、やはり寂しかったのでしょうか。いろいろな意味で最後に頼るのは身近な家族ということでしょうか…。

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はじめに・・・
「事件を起こすのはごく一部の人です」。不登校・引きこもり・ニートの当事者が事件を起こすたびにマスコミが騒ぎ、専門家はその火消しにまわる。でも火消しをすればするほど、不登校・引きこもり・ニート当事者の事件が強調される。
当事者は辛いんだから、大変なんだから、事件は起きて当たり前。その視点から始めないと、真実は見えないし、解決も支援も無いと思う。
学校(社会)・家庭・他人・自分全て駄目!!を経験した筆者がお送りします。

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