18歳の無職・長男が家族３人殺し放火（1.09青森）

【概要】
０８年１月９日夜、青森県八戸市で18歳の無職・長男が、
母親（４３）と、次男（１５）と、長女（１３）を刺殺し、自宅アパートに放火した。

長男は翌１０日日早朝、ＪＲ八戸駅で発見されたが、ナイフを振り回して警察官に抵抗した。青森県警は銃刀法違反容疑で長男を逮捕した。

一家を知る近所の人は「長男は以前は引きこもりで、家庭内で暴力をふるい、次男にナイフを突きつけたこともあった」と言う。「エアガンやナイフを集めていて、次男は『いつか兄に殺される』と言っていた」とも語った。「数年前、家に灯油をまいたこともあった」と話す人もいた。

◆毎日新聞
「青森・殺人：警察官に囲まれナイフで抵抗…長男に何が？」http://mainichi.jp/select/today/news/20080110k0000e040048000c.html

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長男、酔った母に嫌気　恨み動機か

　銃刀法違反容疑で逮捕された長男（１８）が、母（４３）の飲酒癖を日ごろから嫌っていたことが１５日分かった。長男は、母を殺害後に遺体の腹部に異物を詰め、県警八戸署捜査本部の調べに対し「首を切断しようとしたが切れなかった」と供述していることから、母への恨みが動機の可能性もあるとみている。

　長男は県警の調べに、母の飲酒への不満を口にするが、次男（１５）、長女（１３）への恨みは話していないという。

　家族は長男が幼いころ両親が離婚。長男は父と暮らした時期もあったが、ほとんどは次男、長女とともに母と生活していた。母の知人（４３）によると「（母は）よく朝から酔っており近所でも評判だった。次男と長女は母と仲がよかったが、長男は母をすごく嫌っていた」という。

　母の首の傷は極めて深く、傷の状況から長女の首も切断しようとした可能性があるという。母の腹部に入れられた異物は日用品だが、長男は「理由はない」と供述している。

　また０７年１０月上旬の未明に母がめいてい状態で八戸署を訪れ「長男の態度を注意したら殴られた。長男を入院させるには、どうしたらいいか」と相談していた。署員は保健所への相談を勧めたが、その後、母は保健所に相談しなかったという。
（引用元）
毎日新聞
http://mainichi.jp/select/today/news/20080115k0000e040075000c.html


【コメント】
ドラマなどにも登場する典型的な「凶悪なひきこもり」の人物だったのだろうか。
どんなに凶悪的であっても、好き好んでそんな人間になる者はいない。。。
やはりそうであった。
長男には、酒癖の悪い母親との確執があった。
母親は引きこもる長男に、自分の生活態度を棚上げして、「長男を入院させるにはどうしたらいいか」などと外部に相談したらしい。
長男は、引きこもっている自分自身への負い目と、無神経な母親に対する憎しみに引き裂かれたのだろう。

＞長男は県警の調べに、母の飲酒への不満を口にするが、次男（１５）、長女（１３）への恨みは話していないという。

弟妹に恨みがなくても、こんな母親の下にあっても、次男（１５）と長女（１３）は引きこもっていないという事実から、引きこもってしまった自分を責め、それが怒りに転じたのではないか…。

長男には、外部からの手厚いケアが必要だったのだと思う。


記事を書いて暫く後、実際にこの事件が自分の書いたとおりだったという残念な記事が掲載された。
◆読売新聞
八戸家族殺害 長男への対応連携不足
民生委員に連絡せず 「個人指導票」を破棄
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20080118-OYT8T00078.htm

大人たちよ、歪んだ社会作った責任を、ちゃんと取れ。